色の雑学

世界を変える青色発光ダイオード

今朝から大きく報道されていますが

ノーベル物理学賞の受賞が決まった赤崎勇氏・天野浩氏・中村修二氏

本当におめでとうございます!

 

日本人が・日本の技術が、世界に認められ活躍する様子に元気をもらいました^^

 

さて、この青色発光ダイオード(LED)は、LED照明の普及による省エネ化への貢献のみならず

ITや電力制御など、様々な技術分野で『世界を変える可能性を秘めている』と言われています。

 

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なぜ青色発光ダイオードがそんなに凄いのか。

 

理由の一つは、綺麗な結晶を作ることが難しく、発光時間が短い・安定供給が出来ない等

難しい問題があったこと。

そのあたりの難しいことは、他サイトや専門家の方が沢山書いてくださっているので

私は私の専門分野、に関して簡単に説明していきますね。

 

 

ではなぜ、青色発光ダイオードが必要なのか?

 

学会レベルの難しいことは少し置いておいて、私たちに影響する部分を簡単に言いますと

青色の光が無ければ、沢山の色・および白色を得ることが出来なかったから、なんです。

 

光は、光の三原色、R(レッド)G(グリーン)B(ブルー)がそろって初めて

全ての色・そして白色が見えるようになります。

 

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この三原色が重なり合うことで、画像の真ん中のような白い光や

C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)といった色も作り出すことが出来ます。

 

レッド・グリーンはすでに開発済みだったため、光の三原色を完成させるためには

残りのブルーの開発(安定供給)が不可欠だったわけですね。

 

三原色が揃うことによって、LEDで様々な色を作り出すことが可能になったため

例えばテレビやパソコンの画面が薄くなり、エネルギー効率が上がりました。

クリスマスのイルミネーションも、信号機もブルーレイディスクも…電球やスマートフォンのバックライトまで!

実は青色LEDは、今や私たちの身近にあふれ生活を変化させ

無くてはならない存在となっているのです。

 

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もはや見慣れた存在となっていますが

実は日常生活の中で、たくさんの恩恵を受けていることを、忘れずにいたいものですね^^

 

 

これからも日本の技術の発展と、日本人の活躍を心から応援し続けたいと思います!