色彩調和を利用したテクニック
色相・トーンを中心とした方法以外にも、配色には様々な方法があります。
配色の基本は色彩の調和をはかることですが、学者たちの研究により、私たちが見て美しいと思える色彩調和の法則があると言うことが分かっています。
その法則を知り、上手に活用できるようにしましょう。
▷色彩調和から考える配色1
ドミナントカラー配色
ドミナントとは英語で「支配的な」という意味を表します。
カラーを支配する、つまり色相を1つに絞った配色です。
トーンの使用数に制限はありませんので、トーンを変えて変化をつけることが出来ます。
トーンオントーン配色
色相を統一し、明度差を大きくとった配色です。
色相は同一あるいは類似色相で、対照トーンのように差があるトーンを組み合わせます。
色相が統一されるので、ドミナントカラー配色の一種でもあります。
ドミナントトーン配色
トーンを支配する、つまりトーンを1つに絞った配色です。
色相の使用数に制限はありません。
多色使いでも同じトーン内なので、まとまりのある配色になります。
トーンイントーン配色
全体を1つのトーン、または類似トーンで統一する配色です。
色相の使用数に制限はなく、多色使いでもまとまりのある配色になります。
トーンを統一するため、ドミナントトーン配色の一種でもあります。
トーナル配色
中明度・中〜低彩度のトーン(中間色)を使用した配色です。
ダルトーンと呼ばれるソフト・ダル・ライトグレイッシュ・グレイッシュトーンによる配色になります。
色相・トーン数に制限は無く、落ち着いた印象になります。
カマイユ配色
同一・隣接色相、同一・類似トーンを使用した配色です。
カマイユとは、フランス語で「単色画法」のこと。
色みもトーン(明度・彩度)も近似しているため、よく似た色同士の組み合わせになります。
フォ・カマイユ配色
類似色相、同一・類似トーンを使った配色です。
カマイユと比べると色相差・トーン差がややあり、見た目にも少し差のある印象になります。
☆豆知識 〜配色名の覚え方〜
ドミナントは「支配する」、カマイユは「単色画法」なので似ている、と覚えれば簡単なので、残りの配色名の覚え方をご紹介。
・トーンオントーン→トーン多いトーン(複数のトーンを使う)
・トーンイントーン→トーンいち(1)トーン(トーンは1つ)
・トーナル→トーダル(ダルトーンで構成される)
と覚えると、配色の定義が浮かびやすく覚えやすいですよ!
Point
配色の基本は色彩の調和をはかることですが、学者たちの研究により、私たちが見て美しいと思える色彩調和の法則があると言うことが分かっています。
それらを利用した配色を、色彩調和から考える配色と言い
前半では「ドミナントカラー」「トーンオントーン」「ドミナントトーン」「トーンイントーン」「トーナル」「カマイユ」「フォ・カマイユ」の7種類を紹介。
後半はこちらから、色彩調和を利用して配色のテクニックを磨きましょう。